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マーカー類のレンズカットをなくす方法として、凹凸をヤスリなどで削って平らにする方法が一般的なのかな。 それでも良いのですが、結構な作業で面倒です。 そこで、もっと楽な方法(かはわかりません)で試してみましたよ。 液体の樹脂を流して平らにしてしまおうという事です。 以前に注形用で購入した液体のアクリル樹脂と硬化剤(ナイパーB0)です。 最近では東急ハンズでも入手可能になりました。 他のエポキシ系やポリエステル系の樹脂は紫外線劣化で黄変してしまいますが、アクリルは黄変しないのでレンズ系には良いのですが、硬化時のヒケがエポキシ・ポリエステルよりもひどいので注形には向かないなぁとほったらかしになってまして、 今回はヒケてもあまり問題にならないので再び登場。 と言うか、ほったらかしになっているのももったいないので、何とか用途を探していました(^^;) 早いところ使いきらないと!! ほったらかし過ぎて硬化剤が分離してました(爆) 試しだったので、約70gの主剤と硬化剤(これまた適当。割合は主剤1000:硬化剤1なのですが、持っている電子秤は1g単位なので厳密に割り出せません...。なので適当です。)数滴混ぜて良く攪拌させます。 |
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割れて使い物にならないフロントマーカーでトライ。 何も考えずにレンズをひっくり返してアクリル樹脂を流し込みます。 気泡もありありです(爆) 画像は硬化後です。 レンズは弧を描いているので、ちゃんとやるには2回に分けてアクリルを流す必要がありますね。 黄色矢印の所までがアクリル樹脂。 純正のレンズはおそらくポリカ(ポリカーボネイト)なのでしょうか、アクリルとの透過率・屈折率・色合いで凹凸が消えるか謎だったのですが、比較的凹凸は目立たなくなりましたよ。 |
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こちらは裏面。 そうそう、主剤は物凄い異臭を放ちます。 室内作業厳禁です。 どうしても室内で作業する場合は完全な換気が必要です。本当に中毒になります。 花粉の季節、外での作業は困難なので、風呂場で換気扇を回して作業してました。 しかし、風呂場も風呂に入ったりと使うので、硬化するまで外に置いておきました。 コレが今回の失敗の原因。 風が強くて、液体状のアクリル表面が風にあおられて表面がメケメケになって硬化してしまいました(爆) 気温も10度くらいだったので、粘度も高く気泡が抜けにくい状態。 でもまぁ、とりあえずは試しにやっただけなので、凹凸が無くなるか調べたかっただけなので良しとするか。 |
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レンズボディーに合わせてみました。 まぁ、いけそうではないですかぃ。 ちゃんと製作すれば見れた物になりそうです。 レンズボディー内の穴などをパテ埋めして、ちゃんと面出し仕上げして耐熱のメッキ調スプレーで塗装すればユーロマーカーの完成ですね。 |
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2005年5月3日追記 1つ上の画像の状態で表面がウネウネしていたので均そうと液体アクリルを流したところ、 あれよあれよと画像のように前回のアクリルの表面にクラックが走りました...。 やはり熱処理を毎回行わないとダメそうです。 「アクリルに塗装を施すとどうもクラックが入るんだ....」なんて疑問を持たれていた方、 アクリルを熱処理すればクラックが入らなくなります。 |
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会社に炉があるので、70度で5時間、熱処理(アニール処理、または焼きとも言います)を行った後にアクリルを流してみたところ、やはりクラックが入る事は無くなりました。 しかし、薄くアクリルを積層していかないと、画像のようにウネウネになり、均一にアクリルが硬化してくれません。 ん〜、炉が必要だし、毎回5時間くらい熱処理しないとダメだし、 薄く積層していかないときれいに仕上がらないし...。 あまり現実的な方法ではなさそうです...(^^; |