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2004年の東京オートサロンで発見して以来、 「これは絶対に必要なアイテム」と毎月少しずづ貯金をして1年後に購入。 「ロベルタ」とは、判りやすく説明すると「段差越え用のエアサス」です。 普通のエアサスと異なる点は、圧力調整で車高を調整しての走行は保障していない点です。 車高調の機能は損なわず、必要な時にだけ車高を上げられます。エアサスのように車高を落とすとフアフア気味になったりエアバッグが破裂といった短所も無いです。 もともとZも車高が低く、ノーマル車高でもフロントバンパーを擦る事がありましたが、コレを装着する事で最大7.5cm車高を上げる事が出来るので、思わぬバンパーの破損や腹周りの故障を回避できます。 車高調専用ですので、ノーマルの足周りでは装着できません。 |
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みかん箱サイズ。かなりコンパクトです。 | |||||
画像は本体のロベルタカップです。 アルミの削り出しで構成されています。 コレを車高調のアッパーマウントとスプリングの間にかませるだけです。 なので、車体の加工も必要なく、車検も問題ありません。 こんなアイテムを待っていました...(^^) |
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キットには固定のビスやシーリングテープ(画像の青色のリールの物)が付属されていないので、購入しておく必要があります。 シーリングテープはホームセンターのエアツール売り場か水道のコーナーにあると思います。 ネジ部すべてにシーリングしてエア漏れを防ぎます。 2〜3回巻きです。 |
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組み立てますが、特に詳細な取り説は無く、ロベルタのwebを良く見ればわかると思います。 圧力調整スイッチがwebの取り説と異なっていますが、車種別に何種類かあるようで、Z32の場合は固定タイプのコレです。 締め付けには10,14,17のコの字が必要。 |
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やはりどこへタンクとコンプレッサーを設置するのか迷いました。 初めはフロントバンパー内へ設置する予定でしたが、バンパーを外さないと取り付けできそうになく、かなりギチギチになりそうで、メンテナンスもやりにくそうだったので、結局はリアトランクへ。 フロントバンパーへ設置する事は出来そうですが、ターボの場合は、インタークーラーがあるので無理かと。 リアトランクの画像のところへ設置する事にしました、この意味不明な場所取り部品を外しました。 ビス3本と爪2ヶ所で留まっています。 |
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タンクとコンプレッサーの配置はこんな感じ。 ここまでコンプレッサー用の常時電源とリレー用のアクセサリー電源、エアのチューブをもってこないといけません。 結構、面倒ですよ...(^^;) 画像は仮で置いてあるだけです。 実際には板などにタンクとコンプレッサーを固定します。 タンクには足の間に水抜きのネジがあるので、足を下にして固定します。 |
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ロベルタカップはフロントの車高調に組み込むので、エアチューブをエンジンルーム内に持ってきます。 画像の矢印部からチューブを挿入。 |
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ホイールハウスへの配管は穴がいくつか開いているので、そこから通します。 メクラ蓋もいくつかあるので、それを外して通すのもOKです。 ホイールハウス内でホースが遊ばないようにブレーキのリジットケーブルにタイラップで固定します。 カップはストラットアッパーマウントとかなりギリギリですが、干渉はしてません。 車高調はHKSで、スプリングは自然長200mmの物に変えてあります。 他のメーカーの車高調でも対応しています。詳しくはメーカーへ問い合わせして下さい。 |
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上下させるスイッチの設置場所にも悩みました。 後付け感の嫌いな自分は、色々と考えたのですが、取り付けに良い場所もなく、仕方ないので、画像の位置に付けました。 何か格好悪いな...。 ボタンのデザインが悪いのか?凄い違和感...。 |
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送られてきた状態のスイッチ間のホースだと、ココへ収めるにはホースが折れてしまうので、画像のようにシフトの方も利用してホースが折れないように施します。 ホームセンターのエアツール売り場に売っているL字の継ぎ手を使ってもっとコンパクトに出来ますね。 |
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最終的にはこうなりました。 コンソールを左手で覆って親指で操作します。 2005.2.27追記 画像手前のスイッチがリリースボタンでココにL字のワンタッチバルブが付いていて、ココからエアが抜けます。 プシュプシュ音は好きなんですが、せっかくなのでラジエータを少しでも冷やしたいとホースを4m買ってきて取り付けました。コージェネレーション? |
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「ラジエータウォッシャースプレー」で一度穴を開けた所(黄色矢印の所)に、またウインドウォッシャーバルブを買ってきて取り付けました。 ちなみにウォッシャースプレーは画像の所には現在付いていません。 窓を閉めてるとエア抜けの音はほとんど聞こえなくなってします。 完全にエアが抜けたかどうかは音で判断できなくなったのですが、10秒くらいリリースボタンを押し続ければ大丈夫。 |
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当然灰皿は加工しないとダメです。 こんな感じになりました。 ちなみに、蓋は開かなくなります。 |
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こんな物も付いているので加工したのですが、結局コレは付けませんでした。 | |||||
いよいよ動作させてみます。 タンクにエアが充填され、コンプレッサーが止まったらUPスイッチをプッシュ!! あれ?上昇しているの??? 微妙に上昇してる...。 1mm/秒くらい...。 お、遅い。遅すぎる...。 FR車でなおかつフロントヘビーなZでは仕方ないのか? 上がりきるのに40秒ほどかかりました...。 実際の使用状況を考えると5秒が限度でしょうか...。 コンビニとかへ入る時に道路で40秒も待てません...。 メーカーへ問い合わせたところ、ホースが折れている可能性があるとの事...。 案の定、ホースが折れていました...(^^;) これではエアーがスムーズに流れてくれません。 問題が解決。 通常の動作は画像のように約2秒で上がりきりました。 しかし、フロントヘビーの為か、75mmも上昇しませんでした。 そりゃそうだ。キャスター角・キャンバー角が付いているから仮にカップが75mmあがっても、垂直方向では70mmくらいにしかなりませんね。 坂など、少し傾斜している所だと、また数値的にかわるかもしれませんね。 下ろすときはスゥーっと気持ちいいです。プシューって音もメカチックで好きです。 実際にどのくらい昇降するのか測ってみました。 ・ホイールセンター位置(ホイールリムとフェンダーとの差で計測) 45mm ・フロントバンパー中央(路面とバンパー底面との差で計測) 57mm 車高調でかなり落としてますが、動作させると純正よりも車高は上がります。この点はもう言うことないです。満点です。 今まで絶対にバンパーを擦っていて行かなくなった本屋のスロープもまったく問題なくなりました。 この車高でサスの遊びもありません。 もう少し下げられますが、現状より下げると遊んでしまいます。 新規で車高調と購入するとなるとかなり高額になってしまいます...。車高を落としたスタイリングはやはり格好良いですが行動範囲が狭くなってしまう悩みも無くなりました。 メーカーのフォーローもバッチリですし、これは絶対お勧めのアイテムですよ。 |